2010年03月19日11時11分

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

カテゴリ:ファミリー
監督/吉田大八
CAST/佐藤江梨子、佐津川愛美、永瀬正敏、永作博美

絶望的に才能がないのに女優を目指す長女。
父の再婚相手の連れ子で血の繋がらない長男。
と、結婚相談所経由で結婚した嫁。
暗い妹。

すっごく陰惨な話なんだけど、すっごく淡々とした明るくキレイな絵で撮っていて、それがハマりました。
面白い!
4人、どの人生を取っても主役はれちゃうくらい濃いし。
平凡と思ったら変だし、暗いと思ったら面白がり屋だし。
かなりサブなんだけど、永作博美が演じる嫁の人生が、実は一番孤独で悲しいんじゃないだろうか・・・。
痛い・酷いの最低女長女のラストの台詞、爽やかです。
佐藤江梨子がハマってました〜。
2009年01月21日13時01分

ジュノ

カテゴリ:ファミリー


2008公開
監督 ジェイソン・ライトマン
CAST エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、オリヴィア・サルビー、J・K・シモンズ、アリソン・ジャネイ、レイン・ウィルソン

16歳で妊娠して、子どもが欲しいきちんとした大人の夫婦に里親になってもらおうとする女のコの話。
中絶を選ばずに産めば良いのか。
まるでお腹の子どもを一時負お預かり品のように扱うのはどうなのか。
と、眉をひそめる人も多いと聞きます。

でも、アタシはこの選択はこれで良いんじゃないかなと思いました。
あの家族のサポートがあれば、16歳で子育ては可能だったかもしれないけど、最後のシーンを見て、彼女がまだまだティーンであることを実感し、これが最良か・・・と。
それに、たぶん彼女はちゃんと命の重さは感じていたはず。
お腹の中で命が育っていること、そしてその命がひとりの人間であることを、ちゃんと認識していたはず。
表情と行動にそれはしっかり表現されていると思う。
未熟だし、口は悪いし、たぶん、母性も未発達ではあったけど。
とはいえ、現実問題として、子どもが大きくなった時に、この事実を知って受ける傷を考えると、ホイホイ安易には考えられませんが、その辺までキッチリ守ってやれるなら、アタシはこれで良いんだと思ったなあ。

それにしても、ジェニファー・ガーナーの子どもを切望する大人の女性の悲哀がうまかったな〜。
この人なら、バカ親にはならず、大きな愛情ときちんとした躾で育ててくれそう・・・って、ジュノじゃなくても安心できる。
反面、ダンナはアホなんですが。
なに16の小娘に色気づいてんの・・・とねえ。
取り繕っていたけど、絶対あれは勘違いしてた。
ジュノのボーイフレンドはいい子だったけれど、全体的に男性はおバカさんに描かれていたように思います 笑。
そこがまた愛すべき所だったりするわけですが。

映像は、かなりポップで可愛い作り方をしています。
このテーマを重く撮らないのは、逆に身近な感じがしてよかった。
2008年06月03日14時50分

プリティ・ヘレン

カテゴリ:ファミリー


2004年公開
監督:ゲイリー・マーシャル
CAST:ケイト・ハドソン、ジョン・コーベット

自由気侭に暮らしていた主人公ヘレンだけど、ある日姉夫婦が死んで、その子ども3人の親権をもらいます。オシャレな仕事も、夜遊びも、全部失ってしまったけど、やがて本当に大事なものに気付く・・・というお話。

いろんな意味で興味深かったです。
先日、ちょうど「妹が死んだら子ども達はアタシが育てよう。」なんて考えてたところだったし。
うちの妹、死ぬ予定もないし、死んで欲しくないけど。
それでもやっぱりね、すごいですよ\"母親\"って。
ヘレンには死んだ姉の他にもう1人子持ちの姉がいるんだけど、その姉が母親パワー炸裂でカッコいいの。
モーテルに乗り込むシーンは必見。
「アタシの人生めちゃくちゃよ〜。」と泣いて訴える姪に、「あとで直してやる!」って言い切る強さ。
それが正しいかどうかは別として、その力強さは、子どもには反感を覚えると共に、とても安心するものなんだろうなあと思いました。
でも死んだ姉は、自分の子ども達の母親がわりとして、そんな母親ベテランの妹ではなく、頼りない独身の妹の方を選んだわけで。
その理由がね、最後に分かるんですけど、しみじみとします。
母親って、きっといつでも一番に子どものためを思うんだろうな。
(最近はそうじゃない親もいそうだけど。)

しかしケイト・ハドソン は可愛いわ〜。
に〜って笑うところがたまりません。
パリス・ヒルトンがちょい役で出てます。
彼女が出てくると、なぜかどうしても笑えちゃうんですけど・・・。
そうそう、ストーリー的にはそんな校長でいいのかー!!と、少々ツッコミ入れたくなりますが、ジョン・コーベット、好きです。
「マイ・ビッグ・ファット・ウエディング 」で惚れました。
ハンサムじゃないんだけどセクシーって思っちゃう。
基本的にがっちりタイプが好きだから・・・。
2007年12月12日23時24分

リトル・ミス・サンシャイン

カテゴリ:ファミリー
2006年公開
監督:ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス
CAST:グレッグ・キニア、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン

「勝ち組・負け組」と煩い超負け組臭濃厚なお父さん、ジャンクフードの夕食を出すお母さん、卑猥なことばかり言うヤク中のお爺ちゃん、失恋して自殺を図った伯父さん、空軍志望のお兄ちゃんは願掛けで9が月口をきかない。
どう考えても、なんかダメな家族が、今で言うちょいメタボな妹が、美少女コンテスト決勝に繰り上げ進出することになり、家族揃ってアリゾナからカリフォルニアまでおんぼろワゴンで向かうことに。
珍道中の末、かみ合ってなかった家族がピタッとはまる、そのストーリーが素敵。
みんなみんな、めちゃくちゃマイペースだけど、みんなみんな、ものすごく優しいのです。
特にお兄ちゃんのドウェーン。
素敵です。もう、ものすごく。
ルックスも個性的で、カッコいいとは間違っても言えないんですけど、ちょっとキュンとくるかも・・・。

ラストはねえ、希望を持っていたんだけど、あのお爺ちゃんの振り付けだったこと、忘れてたわ・・・ 笑。
結局徹底的に「負け組」な家族なんだけど、でもどんな家族よりも素敵に見えます。
それが、なによりも強くキラキラした宝物なんだなあと、思えるのです。